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12 17
2009

映画

そこに光を -Işıklar Sönmesin

…というトルコ映画(1996年作品)を見たんですけど@トルコ映画特集(福岡市総合図書館)
うーむ、この邦題、原題と微妙にずれてる、…よね?

トルコ東部の山岳地帯。クルドゲリラと軍の戦闘中に雪崩が起き、
(「起きた」ってゆーか、雪山で手榴弾投げちゃ、そらアカンがな)
ゲリラの親分と女性兵士、そして部隊の隊長が生き残る。
ひたすら雪しか見えない山の中、女性は途中で息絶え、
残った二人は荒れ果てた廃村に辿りつく。

親分はゲリラの主張を型どおりに叫び、
隊長は政府の反論を型どおりに怒鳴り返す。
そこへ突如としてエロじじいTuncel Kurtiz(注)扮する老人が鬼の形相で現れ、
ゲリラと政府の衝突で荒廃した村の人々の怒りをこれまた型どおりにぶちまけるという、
じつにストレート直球どまん中、あまりのひねりのなさがアッパレな映画であった。
まあしかし、トルコにおけるクルド地域の問題が図式的に示されていて、
わかりやすくていいかも。
それに映像と音楽と(やっぱReis Çelik監督は昔からここいらへんはうまかったのね)、
Tuncel爺さまの力演に免じて許す。
…てか、主演の二人をさしおいて、最後にちょこっと出てくるだけのTuncel爺さまが
全部もってっちゃう映画である。

 (注)Tuncel Kurtizは「そして、私たちは愛に帰る」で娼婦を殺しちゃうジイさんの役の人

で、原題のIşıklar Sönmesinだけど、これはTuncel爺さまが最後に叫ぶセリフである。
だれもいなくなったがワシは村を離れんぞ、みなが帰ってくるその日まで、
灯を絶やさぬよう、守り続けるぞ、Işıklar Sönmesin!Işıklar Sönmesin!
と、いうこと。
だから、「そこに光を」というと、なんかちょっとニュアンスちがうよな~と。

★★★★★

ところで。
この特集で上映される映画の内容紹介が書かれた紙を入口でもらったんだけど。
去年のアジアフォーカスでも上映された「インターナショナル」の解説見てびっくり。

「インターナショナル」は、80年代、軍政下のトルコで、田舎町の楽団の団長が、
ある日娘が聴いていた音楽を耳にして、それを軍のエライ人の歓迎会用の曲に
使うことにした。ところがその曲は、、、、

という映画。

で、その解説は、「その曲」を、

 彼女が聴いていたのはソビエトの国歌「インターナショナル」だったのだ

とやっちまっていたのでした

や、国歌だった時期はあるようですけどね実際。
ただそれはこの映画の時代よりもっと前の話だし、
「インターナショナル」がヤバいのは、国歌だからじゃないのよ~

実は映画祭の時にも、上映後の、監督との質疑応答で、
「このインターナショナルという曲は、有名な曲なんですか?」
とやっちゃった若い人がいた。
司会の人は、それが監督に通訳されるより前に、超特急で
「ものすごく有名な歌ですっ!!」と返していた。
そもそも、これがどういう歌か知っててナンボの映画なので、
司会の人としては、監督に聞かしちゃマズイ、と思ったんだろうなあ。
で、質問した人はちょっとシューンとなってて気の毒だった。
や、「インターナショナル」って、ある年代の人にはたぶん半ば「常識」なんだと思うけど、
若い人は知らんと思うぞ、普通。
わたしの年代だって、知ってる人はそうそういないと思うし。
ましてワタシのようにフルコーラス歌える奴なんて

ま、そういうことで、解説書いた人も、この歌知らなくて、
こういうことになっちゃったんだろうなと。

おそらくはこの点、団塊世代あたりのどなたかが盛大に突っ込んでて、
次に上映されるときには訂正されてるでしょう、きっと。
#でも、「トゥンェル・クルティズ」には私が突っ込んで帰らなきゃだめだったかなぁ


ちなみに、トルコのぎりぎり20代青年に聞いたところ、
「インターナショナル」はトルコなら若い人でもフツー知ってると思う、ということでした。

もうひとつついでに、
中国人の留学生に「世界にいちばん多く歌われている歌はなんでしょう?」
というクイズをだしたら、
「うーんと…『インターナショナル』?」という答えが返ってきたことがあります。
#正解は「ハッピーバースデー」でした。

ただし、映画の本筋を理解するには「インターナショナル」を知っていることは必須だけど、
知らなくてもそれなりに楽しめる映画です。(ラストは「どよ~ん」となるけど…)
トルコの伝統音楽をやってた楽団が、西洋風の軍楽隊になることを強制される。
で、葬式ではショパンの葬送行進曲をやるのだけど、
やがてそれぞれが勝手にアドリブをやりだして、
いつの間にか「トルコ風ショパン」に化けていくところなど、
なんか、トルコの音楽が独自の発展を遂げた理由の一端を垣間見たような感じで。
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