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02 14
2009

キャーズム・コユンジュ

黒海訛り考

ちょっと「そして、私たちは愛に帰る」からはずれます。
今回のテーマは「なんでそういう訛りかたをするのか黒海方言」

えーと、ことわっておきますが、ワタクシ、民族学とかトルコ史とか、マトモに勉強したことはありません。くわえて、黒海方面は、アマスラ、トラブゾン、リゼに旅行でちょこっと行ったことがあるだけです。
以下は、ネットや本などでお手軽に手に入る範囲での情報と、自分がトルコにいる間に見聞きしたこと等から、「こういうことじゃなかろか」と考えるようになった、という程度の内容です。
「それ、違いまっせ?」というツッコミは両手ひろげて歓迎いたします。

★★★★★

キャーズム・コユンジュの歌う黒海方言の歌詞を眺めていて思ったのは、「…これって、もしかしてクレオールみたいなもん?」ということです。
もともと多民族が混在していた地域に、トルコという強力な勢力が外からやってくる。そこで人々は互いの意志の疎通をはかる手段としてサバイバル的にエエカゲン・自己流トルコ語を話し出す。
他の地域においては、先住民が完全にトルコ化してエエカゲン・トルコ語は消滅する。けれども、黒海地域は険しい山々によって他地域と隔てられているという土地柄もあって、相対的にではあるが先住民文化が強い勢力を保った。それでトラブゾンあたりではエエカゲン・トルコ語がエエカゲンなまま(母音に先住民言語の特徴を残したまま)世代を経て発達・安定し、母語として定着し、それと同時に、先住民がもともと持っていた言語は忘れ去られた。(しかし、より辺境であるリゼ以東では、先住民の言語が保持された。それがラズ語でありヘムシン語である。)
黒海地域の言語については、わたしはそういうイメージでとらえています。

このエントリーで「中央アジアに起源を持つ哀愁の旋律」という記述に疑問を述べたのは、このような、黒海地域文化の先住民性を念頭に置いてのことです。
もちろん「中央アジア起源」を可能性として否定することはできません。Ben Seni Sevduğumiと明らかに共通性が認められるメロディーが中央アジアで発見される、ということもあり得ないとはいえない。
しかし、上にあげた「中央アジア云々」という記述は、おそらくはアナトリアの民謡に中央アジアと共通したものがある、という程度のことを根拠にしているだけではないかと思います。
けれども、トルコの他地域でいえることがそのまんま黒海地域でもいえるかというと、そうは問屋が卸さないのであり、音楽もまた然りなのです。

#そもそもの話、Hasan Tunçの原曲は、「哀愁」からはほど遠いと思うけどな。
 哀愁をかもしているのは、アコースティックギターの音色とキャーズムの歌い方だと思。
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Comment

キャーズム コユンジュの...

はじめまして。先日bsで「そしてわたしたちは愛に帰る」を観て、このなんとも言えない音に魅かれてしまいました。日本でこのCDは購入できるのでしょうか?amazonにはない様ですが。例えば、兄が夏にトルコに行く様ですが、現地に行けばどこの店にでも置いてある種類のCDなのでしょうか?もしあわかりでしたら教えて下さい。

誤字がありました。

“あわかり”ではなく.....“おわかり”でした。

No title

Eriさん、いらっしゃいませ。あの映画を見てキャーズム・コユンジュに興味を持ち訪ねてくださるかたのあるのは大変大変うれしいことです。
さて、キャーズム君のアルバムはamazon.jpではMP3のみ取り扱いになってますね。CDという形でお求めならamazon.com(アメリカ)には在庫があるようです。
http://www.amazon.com/s?_encoding=UTF8&search-alias=music&field-artist=Kazim%20Koyuncu
あと、Tulumba.com(アメリカ)でもいちおうまだ取り扱っているみたいです。こちらは私もよく利用しているサイトです。
http://www.tulumba.com/storeItem.asp?ic=MU940466QU774
ただし送料のほうが高くなってしまいますけどね。

それから、可能性は低いけどひょっとしてひょっとすると渋谷の「エル・スール・レコード」にあるかもしれません。
http://www.elsurrecords.com/

トルコでは、どうでしょうね。トルコの通販サイトを覗いてみると、キャーズム君のアルバムは全部品切れになってました。でも店にあるかどうかは予想できません。

映画のサントラなら日本のサイトでも手に入りやすいようですけどね。

No title

姐さん、おひさ~\(^o^)/

「Dünyada Bir Yerdeyim」なら、いちおHMVに在庫があることになってますよ。
名前、間違ってるけど(-"-)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2542890

ただココ、入荷予定となってても結局入ってこなくてキャンセルって事が時々ある。
そして「61日以内に入荷予定」ってのは、その可能性が高い。
ちゃんと、2ヶ月もかからずに入る事もあるんですけどね・・・

現地では、まだフツーに売ってるはずです。
去年11月には、イスティクラルのどっかの店で見たし。
あと、D&RとかEsen Shopでは取り扱ってるけど、日本から注文してちゃんと買えるのかが不明(--〆

ありがとうございます!

こんにちは!
CDは見つけられませんでしたが、i Tunes Storeにありました!
早速購入して聴いてます♪
どんな訛り方で歌っているのかさっぱりわかりませんが
なんともいえない音色です。
言葉もわからないので声もひとつの楽器のように聴こえます。
わたしも2ヶ月はこれで行ける気がします^^。
2005年に亡くなられてるのですか。
ちょっとここに長居してじっくりどっぷりキャーズムさんに
浸かりたいと思います。

Re: ありがとうございます!

お。買えましたか。お買い上げはHaydeかな?
お気に召してよかったです。ぜひぜひ、どっぷり浸かってくださいませ♪
生きていれば新しい作品が聴けたしLIVEも見れたのにね。
生きていたら「そして、私たちは~」で取り上げられることはなかっただろうけど、その代わり、前作の「クロッシング・ザ・ブリッジ」に登場していたにちがいない。ほんと、残念です。
でも、同じ路線をひきつぐ黒海系の若いアーティストが次々と登場しています。それぞれいまいち小粒なのが苦しいところですが、そのうち誰かが大化けするかもしれません。

samyちゃんも情報ありがと♪
じつは3月に一瞬イスタンブールに寄るかも知れないのだ。売ってるんなら買おう、ストック用に(笑)

No title

そういえば、某巨匠もyılbaşのkonserでkaradenizモノを歌ってた…
それがまた、ミョーな具合にハマってるあたりが何とも。。(-"-)

なんすか、一瞬って( ̄▽ ̄)
もしかしたら、Kadıköyの店だったかもしれない。今回行った3軒のうちのどこかなんだけど。「Viya」以外の2枚はあったよ。

No title

や、たんに出張でTK使うってだけ。ただ、その行き先が昨今の政権打倒ドミノの列に並んでるような並んでないようなビミョーな状況で、いまだどうなるかよくわからない。やだなあ、イスタンブールに行けなくなったら(←仕事のことはどうでもいいらしい)

で、巨匠って?女王様のこと?
女王様だったら何歌っても女王様の歌にしちゃうよね。たとえ炭坑節だろうと女王様ワールド。

読めない。

こんばんは!
Haydeです!これは“ハイデ”でいいのですよね。

これは....?Ben Seni Sevduğumi “ベン セニ セ.......?”
せゔゅでゅぎゅみ.....?

キャーズム コユンジュさえわからなかった。字幕では
キャーズム コユンジになっていたので、ここに来るまで
随分、時間がかかりました。

すごいですね!仕事でトルコですか!
もしよいアーティストがいたら是非教えて下さい!

No title

そうです。「ハイデ」です。
歌のタイトルは「ベン・セニ・セヴドゥーミ」と読みます。gの上になんかついているのは、トルコ語の場合は発音しません。ラズ語やメグレル語の場合は発音します。

んま!劇場で上映されたときはちゃんと「コユンジュ」になってたのになあ。字数制限でカットされちゃったのかなv-15

ラズ系アーティストのレビュー、誰も読んでなくても書くぞ!とやる気だけはあるのですが、残念ながら4月からまっとうな職について以来、なかなか音楽に浸れる時間が…。Eriさんの書き込みのおかげでこのまえ超ひさしぶりにCD通販サイトをチェックしたくらいです。でも、「キャーズム・コユンジュ」で検索してきてくださるかたもコンスタントにあるようですし、そろそろ、単なる「北の生活びっくり日記」を脱却したいものです。

☆☆☆
ビミョーな状況の国への出張はとりやめになり、ビミョーじゃない国へと行き先変更になりました。それに伴ってイスタンブール経由じゃなくなってパリ経由に。ちっ(←フツー喜ぶところなんだろうけどなあ)
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